サッカーは足でプレーするスポーツであり、腕はキーパーやスローインのときにしか使わないと思われる方も多いのではないでしょうか。しかし、サッカーをプレーするうえで腕を使うことは非常に重要です。
相手が近くにいることを感じるために使ったり、相手をブロックしたり、自分のプレースペースを確保するためになど、様々なプレーの中で腕を使う技術は必要になります。
今回は腕の使い方を身につけるトレーニングをご紹介しましょう。
サッカーでの「腕」の重要性
サッカーのプレー中、どのように腕を使うのかがとても重要になります。当然相手に肘打ちしたり、押したりなどの反則プレーをしてはいけません。しかし相手をブロックしたり、自分のプレースペースを確保するために腕を使うことは反則ではありません。
ではどのような場面で腕を使用するべきなのか。例えば相手を後ろに背負っている状態でボールを受けたとき。腕や体を使わずにボールをコントロールしようとすれば、相手にインターセプトをされたり、体の近くまでプレッシャーをかけられてミスしたりしてしまいます。
そこで相手を腕や体でしっかりブロックし、自分のプレースペースを少しでも多く確保することで、落ち着いてコントロールできます。
またゴール前でシュートを打とうとしているとき、相手が横からチャージしてきている状態で打つと、体がブレてしまいいいシュートは打てません。しかし相手をしっかり腕でブロックしたまま、シュートを打てば体もブレずにいいシュートが打てるでしょう。
この腕1本分のスペースを確保できるかできないかが、トップ選手との差なのかもしれません。
腕の使い方を身につけるトレーニング
トレーニング方法
- 3人組を作る。
- 1人がパス出し、1人が相手を背負った状態でボールを受ける選手。1人がディフェンスする選手に分かれる。
- パスが出たら、ボールを受ける選手は腕でディフェンスをブロックしながらコントロールし、そこから1対1を始める。
トレーニングの意図
- まずは背負った状態からスタートし、腕を使ってブロックすることを覚えさせることで、自然と腕でブロックできるようになる。
- ブロックして終わりではなく、そこから続けて1対1をさせることで、ブロックから連続してプレーさせる意識を身につける。
ポイント
このトレーニングのポイントは
- ボールを受ける前に首を振ること
- まずはしっかり腕でブロックをし、プレースペースを確保すること
- ブロックした後、ターンや反転などして1対1を抜け出すこと
この3つが挙げられます。
まずはボールを受ける前に必ず首を振ること。首を振って後ろの状況を確認しなければ、相手がどこにいるのか、どのぐらいの距離にいるのかわかりません。これはどんな場面でもそうですが、プレー中は何度も首をふり、常に状況を把握できるようにしてください。
そしてボールを受けるときに相手を腕でブロックすること。ブロックしないでパスを受けようとすると、相手のプレッシャーを受け自由にプレーできません。自分が少しでも良い状況でパスを受けられるように、相手が近くにいる場合は腕でブロックし、スペースを確保しましょう。
また試合中は相手をブロックして終わりではありません。そこからその状況を抜け出さなければなりません。ドリブルやパス、シュートなど様々なプレーが可能ですが、このトレーニングではターンや反転をして、前を向くことを心がけてください。その時のポイントとして、相手をブロックしたまま反転することが大事です。
せっかくブロックしてスペースを確保したのに、ターンや反転をするときに腕を離してしまうと相手からプレッシャーを受けてしまいます。
腕でブロックしながら次のプレーも続けることで、より効率的に前を向けるでしょう。
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