皆さんこんにちは。ACミランでジュニアコーチをしているトミーです。
今日は、ジュニア世代向けの4vs4にワンタッチプレーの制限を加えたミニゲーム形式のトレーニングをご紹介します。
このトレーニングでは
- 次のプレーイメージを習慣化
- 味方選手との攻撃イメージ共有化
- 効果的な3人目の動き出し
- パスとドリブルの選択肢を持ったうえでの駆け引き
が鍛えられるトレーニングです。
駆け引きとリスクマネジメント
試合中には様々な選択肢が生まれます。シュート、パス、ドリブルなど味方と相手の状況に加え、ピッチのスペースも判断材料となるため常にプレーの先を読み最適な選択をする必要があります。
そのためには味方選手との連動と個々人のスキル、相手選手との駆け引きに勝つことが重要視されます。普段のトレーニングに駆け引きの要素と瞬間的に判断できる判断力を同時に養うことが必要不可欠となってきます。
例えば、ドリブル突破で局面打開を狙いに行っても味方選手が反応していなければ相手のDFにボールを奪われたときに適切なリスクマネジメントを取っていなければ、素早いカウンターを狙われる状況に陥ってしまう可能性が出てきます。そうならないためには個人の的確な判断と、それに連動したチームとしての次を予測した動き出しを普段のトレーニングに取り入れてみましょう。
駆け引き重視の4vs4トレーニング

【やり方】
- 4vs4のGKを配置しないミニゲーム
- 選手のレベルに合わせたミニゴールを配置
- 攻撃の選手は前へのシュート・パスをワンタッチプレーに制限
- 時間制限を設けて得点数を競う
【ワンポイントアドバイス】
- 相手と味方の動きを予測してプレーイメージを膨らませる
- 味方との連携で相手との駆け引きを行う
- プレー制限がかかる中でもプレーの選択肢を多く持つ
攻撃の選手は前にシュートとパスを行う際はワンタッチプレーのみという制限を加えておきます。前方へのパス・シュート以外は制限がないので一人の選手がボールを持つ時間が長くなる傾向になり、状況を確認しながらの展開が生まれやすくなります。
選手たちも慣れてくれば次第にワンタッチのプレーでの局面打開ができてくるはずなので、状況に合わせたプレーの選択肢を自分の”引き出し”として身につけることができるはずです。また、チーム戦なのでワンタッチプレーの制限があるこのトレーニングではボールを持たない選手のポジショニングが非常に重要な要素となります。
オフザボールの動き出し一つで相手を惑わし、駆け引きの要素にもつながるので選手同士の連携も大きく向上します。攻撃と守備の駆け引きにおいてドリブルで打開するか、2人目3人目の動きを使って打開するか?など、次のプレー共有と選択肢がこのトレーニングのポイントです。
チーム戦術を構築させるためにも効果的なので是非取り組んでみてくださいね!

◆関連記事
【ACミランジュニアコーチ推奨】3v3でパスと攻撃の判断力を養おう
【ジュニアユース・ユース世代必須!】3チームで行うポゼッショントレーニング
コメントを残す