皆さんこんにちは。ACミランでジュニアコーチをしているトミーです。
今日は、ジュニア~ユース世代向けの2vs2とGKにそれぞれプレーエリアの制限を加えたトレーニングをご紹介します。
このトレーニングでは
- 1vs1の状況からシュートに持ち込むプレー
- インターセプトから2vs1の状況でシュートに持ち込むプレー
- 相手選手のパスコースを限定するプレー
- カウンターからの数的優位の作り方
が鍛えられるトレーニングです。
数的優位を作り出すには?
試合中にカウンターのチャンスが訪れたとき、素早い状況判断とダイレクトプレーが高い精度で行われれば相手の守備陣形が整う前に数的優位を作り、フィニッシュまでの流れを作り出すことができます。
しかし、判断が遅れると攻撃のリズムが遅れ守備陣形が素早く形成され得点チャンスを失うこととなります。少ない人数でも相手陣形を崩し、味方が素早く連動してプレーするトレーニングを普段から取り入れ、選手同士でカウンター攻撃の共通認識として戦術に組み込みましょう。
今回のトレーニングでは守備からのカウンターに重きを置いたトレーニングとなっています。相手のパスコースを限定しDFのペアと”ボールを奪う形”を作り出すことを目的とし数的優位から実戦で活かせるカウンター戦術を身につけましょう。
カウンター攻撃重視の2vs2トレーニング

【やり方】
- 攻守で2vs2のチーム分けにそれぞれGKを加えて両チームフィニッシュを目指す
- GKからのパスを受けたチームから攻撃開始
- 攻撃側は自陣・敵陣で一人ずつしかプレーできない(プレーエリアの制限)
- 守備側のスタートポジションは自陣と敵陣それぞれに配置(その後プレーエリアの制限はなし)
【ワンポイントアドバイス】
- 最初に奪いに行くDFがかわされたときのリスクマネジメントを徹底する
- DFはパスカットできなくてもサイドへ誘い込む形をとる
- ボールを奪ったらすぐに数的優位を作り出す
最初にGKからパスを受けて攻める側はプレーエリアの制限を受けるのでハーフラインの先にいる味方にパスをとおし、1vs1の状況からフィニッシュにつなげる形を目指します。相手ディフェンスがパスコースを潰してくる状況で正確にパスをつながなければならないので、パス精度の高さと受け手のポジショニングに的確な状況判断が求められます。
対する守備側はパスコースの限定を意識し、誘い込む形で味方と協力してボールをインターセプトし、2vs1の数的優位の状態から素早くカウンター攻撃でフィニッシュを目指しましょう。
このトレーニングは味方DFと協力してボールを奪うことが重要です。特に、奪った後のカウンターを意識したスペースの確保も重要となるため、ボール奪取後の動きも考えながらプレーしましょう。
このトレーニングはジュニア~ユース世代のみならずJリーグチームや海外チームも活用しているトレーニングなので、是非取り組んでみてくださいね!

◆関連記事
【ACミランジュニアコーチ推奨】2v2で攻守の基礎能力を上達させるトレーニング
【ACミランアカデミーコーチ記事・ジュニアユース世代】デュエル(1v1)を楽しむ練習〜シールドスキル
コメントを残す