【プロトレーニング】4v4+3のポゼッション【攻守の切り替え】

みなさんこんにちは、
ACミランアカデミーでコーチをしているトミーです。

今回は、イタリアや欧州でも実践されているポゼッショントレーニングのご紹介をします。
このトレーニングはジュニアユースやユースのチームなど、戦術やサッカーの知識の幅を広げたい選手にぴったりです。
是非実践してみてくださいね!

ポゼッションサッカーとは

ポゼッションサッカーとは、相手にボールを奪われるリスクを最小限に抑え、リスクのないパスでボールを保持しながら相手陣形を崩してゴールを奪うサッカー戦術理論です。

この戦術に必要な要素をまとめると、次のようになります。

  • 狭いスペースで素早く正確なショートパスで連携できるテクニック
  • オフ・ザ・ボールでのスペースへ切り込む判断力
  • テクニックを兼ね備えたスピードもあるセンターバック

では、ポゼッションサッカーにはどのようなメリットがあるのでしょうか。

試合のリズムを支配できる

ボールを保持し続けられれば、試合の主導権を握れ、自分たちのペースで試合のリズムをコントロールできます。

相手の攻撃の時間を奪うことができる

ボールを保持し続けられれば、相手の攻撃の時間を減らすことができます。また、相手に追いかけさせて疲弊させる戦略も作れます。

守備時のポジショニング最適化

ボールを持つことで、常に整ったポジショニングを形成でき、ボールロスト後の即時奪回が可能となります。

次に、ポゼッションサッカーのデメリットです。

「目的化」してしまいがち

なぜ崩す必要があるのか、どこを狙うのか、などポゼッションサッカーは常に理論と目的が明確になっていないといけません。
ただ繋ぐだけ、とりあえず繋ぐだけのサッカーは、ポゼッションサッカーとは言えません。

カウンターアタックに弱い

往々にしてカウンターアタックに弱い点が一番に挙げられます。

ストライカーの質が低ければ、通用しない

ポゼッションサッカーに関わらずですが、いくら崩してもゴールが決められなければ試合に勝つことはできません。

4v4+3 ポゼッショントレーニング

【やり方】
1. チームを3チームに分け、上記写真のように設定する(広さは自由とする)
2. ボール保持チーム(グリッド外)は+3を使って7v4のポゼッションを行う、グリッド中のチームはボールを奪う
3. 奪ったら、すぐに攻守切り替えを行う。奪ったチームはグリッド外で位置を整えポゼッションを始める

【ワンポイントアドバイス】
1. 攻守の切り替えをとにかく意識する
2. 奪った後、できるだけ早く整える。グリッドを広く使うことによってボールが回る
3. +3は常にボールを受けれる位置にいることを意識する
4. 「パスが来た相手には返せない」や「横パスは禁止」など縛りをつけることによってより難しくなる

非常に効果的な練習なので、是非試してみてくださいね!!


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