パスドリルに明確な目的を持たせよう
パスドリルは無限にオーガナイズを作ることができますが、それぞれの目的をしっかり理解することが大切です。ブンデスリーガ、シャルケ04のU19でチーフトレーナーを務めるNorbert Elgert氏のパスドリルは、たった4つのコーンと5人の選手でデザインされたシンプルな内容ですが、フリーになりながらパスワークを続けるための重要なエッセンスが含まれています。
動画=YouTube:Passing Drill and Deceptive Runs | Attacking Soccer with Schalke 04
1 オーガナイズ

テーマ
-予備の動きを取り入れたパスドリル
キーファクター
-パスのタイミング
-オフ・ザ・ボールでのフェイク
トレーニング難易度
-易
インテンシティー
-中
選手
-5人
アクティブタイム
-6min
道具
-ボール
-マーカー
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2 トレーニング方法

- スタートは少し変則です。すべてダイレクトパスです
- オレンジはイエローにパス。イエローはブルーにパスしてオレンジのところへ

- オレンジは真ん中へ移動。ブルーはタイミングを合わせてオレンジへパス
- オレンジはスカイブルーへパスし、ブルーのところへ移動
- ブルーは真ん中へ移動します
- その後もパスをしたら真ん中へ移動して、向かってくるボールを隣の角の人へパス
- 真ん中からパスをした人は、ボールを受けた方へ移動を繰り返します
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3 ポイントと解説
真ん中へ向かった人はパスする方向と90度の角度をつけて移動する
このドリルは、人の移動とボールが90度異なるので、それだけでも実際の試合では相手を困惑させることができます。まずは動き方を覚えましょう。外から中へパスを出した人は、そのまま中に移動。中でボールを貰ったら90度角度をつけて隣の角にいる人へパス。自分はボールを貰った人の方へ移動。この3ステップが連続して行われています。
すべての動き出しでフェイクを入れる

図では、中央にいる選手がボールを貰う前にフェイクをいれています。これは中の選手だけではなく、外側に選手もボールを貰う前にフェイクを入れます。こうすることで、ボールを貰う前とパスを出した後の二重フェイクとなり、益々相手にとっては対応しづらいプレーとなります。
フェイクを入れる際、パスの出し手は貰い手をよく観察する必要があります。何もせずにボールを貰うより、フェイクを入れたほうがタイミングの「ズレ」が生じるからです。はじめはゆっくりのテンポで構わないので、コミュニケーションを取りながら確実にパスを繋ぐようにコーチングしましょう。
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