比べられるものではありませんが、日本のサッカーはカウンターの攻守が苦手なイメージはありませんか? スペースが広くありすぎるがゆえに、どこにパスを出せばよいか、またどこまでドリブルで斬り込んでゆけばよいかといったカウンターのトレーニングが不足しているように感じます。
そこで、ピッチ全体を使ったポゼッションからカウンターに入るトレーニングの紹介です。実際のピッチサイズを使用することで、リアルな現象がたくさん出てくるはずです!
1 オーガナイズ

テーマ
-ボール奪取からのカウンター
キーファクター
-攻守の切り替え
-コミュニケーション
-身体の向き
-サポート
トレーニング難易度
-難
インテンシティー
-高
選手
-15人
アクティブタイム
-12min
道具
-ボール
-マーカー
-大ゴール×2
2 トレーニング方法

- 中央に設けられたグリッドでポゼッションを行います
- ボールを保持しているグループはサイドのフリーマン(赤)を使いながらポゼッションを保ちます
- GK前にいるのはCBです。ポゼッションには参加しません

- DFがボールを奪ったらグリッドの外に出て、どちらかのゴールを狙います
- この時、カウンターのグループは全員、DFとなったグループから2人グリッドの外に出ることができます
- もともといた守CBと4v3の状況になります
3 ポイントと解説
ボール奪取後は全員で素早くゴールに向かう
カウンターのグループは、ボールをゴールに素早く運びます。この時、全員が一斉に攻撃への切り替えをしなければなりません。ボール奪取からフィニッシュまで時間をかけすぎてしまうと、相手の守備が整い攻撃が後手になってしまいます。
縦に抜ける場合は突破のドリブル、それでなければサポートに入った味方にシンプルにパスを出しましょう。目的はフィニッシュでありポゼッションではないので注意が必要です。
ポゼッションは2タッチ以下で
ポゼッションからカウンターの流れを演出したいので、タッチ数は2タッチ以下で行わせます。それでもポゼッションが簡単にできてしまう場合、外のフリーマンのタッチ数をダイレクトにしたり、パスを出した人にリターンができないようにしたりと制限を行うようにしましょう。
◆関連記事◆
すべては試合から逆算する。「技術と戦術をわけて考える」からの脱却
コメントを残す