相手DF縦パスを通すためにスペースを見つけることは基本ですが、リトリート(退陣)されるとなかなか簡単にはいきません。それでもリアクション(DF)よりアクション(OF)の方が先手を打てる限り突破のパスはできますので、焦らずにトレーニングを積みながら理解していきましょう。 トレーニングピッチを広くすることでU8はU10でもトレーニングが十分まわりますので、取り入れてみましょう!
1 オーガナイズ
テーマ
-リトリートしているDFに対して縦パスを行う
キーファクター
-コミュニケーション
-素早いパス回し
トレーニング難易度
-中
インテンシティー
-中
選手
-最大16人
アクティブタイム
-14min
道具
-ボール
-マーカー
-大ゴール×2
2 トレーニング方法

- GKからスタートし、どちらかの4人グループにボールを渡します
- ボールを持ったグループは前方にいる4人のDFの奥にいるFWにパスを繋ぎます
- ボールを受けたFWはもうひとりのFWにパスし、シュートを狙います
- 両サイドにいる選手はフリーマンで中央からFWにパスはできますが、シュートや侵入はできません
- ボールアウトまたはボール奪取で攻守が代わります
3 ポイントと解説

数的優位を作り隙間を生み出す
このトレーニングでは中央のパス回しにおいて、単に隣の選手へパスをしていただけでは縦パスをするラインはできません。いくつかパターンがあるので、自由にやらせて上手く行かなくなってきたら少しずつヒントを出していきましょう。
パターン1 2v1を作りフリーマンからFWへパス
フリーマンは唯一、DFのエリアと同じ奥行きにポジションが取れるので大きなアドバンテージです(フリーマンがピッチから離れすぎるとトレーニングが成立しないので注意)。この時、フリーマンにパスを出す選手が時間がかけると、DFにパスラインを切られてしまうので、気をつけます。DFに対して斜めのパスラインができた2v1となります。

パターン2 ひとつ飛ばしのパスでDFラインを突く
FWにパスを通すために、中央のグループは横一列になってパスを回すのが自然な形になります。しかし、隣の選手にパスを繋いでいくと、3人選手がコントロールとパスを行うことになり、DFが横にスライドする時間を与えてしまいます。そこで、隣の味方を飛ばししたパスにトライしてみましょう。こうすることで、相手のスライドが追いつかず、DFラインが開く場所を突くことができます。この際、十分に相手をどちらかサイドに集結させてから行うと効果的です。

DF チャレンジャーとカバーで縦パスを防ぐ
DFはゾーンで対応します。ボールホルダーに対してチャレンジャーとなる選手が前にアプローチ、その他の選手はチャレンジャーより後ろにポジションをとりながら絞りましょう。

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