ボールポゼッションは大切ですが、その目的はボールを前進させて、ゴールに近づけるためです。
ボールの前進ために、一番最短で相手にとって厄介なのが真ん中への縦パスです。当然、相手はそれを避けるために真ん中のパスラインを切ってきますが、どうやったらその縦のラインを作ることができるのかを学ぶことができるのがこのトレーニングです。
U12が対象と書いていますが、ボールの蹴ると止めるができるならば、カテゴリーに関係なくトライさせてみましょう!!
1 オーガナイズ
テーマ
-縦パスのライン形成トレーニング難易度
-中〜難インテンシティー
-高選手
-10人アクティブタイム
10-15min道具
-マーカー×6
-ボール×1キーファクター
-パス
-コミュニケーション
-体の向き
-コントロール
-サポート
-認知
※グリッドのサイズ、グリッド間の距離はカテゴリやレベルに合わせてください。ボールはコーチが持ち、ボールが出たらすぐに配給できるようにしてアクティブタイムの確保しましょう。
動画=YouTube:Hexagonal Rondo ‘(2+3)v2’ – Çaykur Rizespor 16/17 – Hikmet Karaman
2 ルール
- 5人グループに分かれ、それぞれのグループから2人ずつ中に入ります
- 外の辺に2つのグループが互い違いにポジションを取ります
- どちらかのグループからポゼッションを開始します
- ボールを回しているグループとは違う中の選手のボール奪取、またはボールロストで攻守が変わります
- 外の選手はダイレクト、中の選手はツータッチです
※タッチ数はパスのリズムを作るために大切ですが、ポゼッション自体が上手くいかない場合はタッチ数をアレンジしましょう。
3 ポイント
中の選手が行うサポートはギャップを意識することが基本
外の選手のサポートのために、中の選手はアプローチする必要がありますが、ここで注意が必要です。
基本的にサポートに行く選手は1人であることが重要。なぜかというと、2人がサポートに行ってしまうと、2人をマークしているDFも寄ってしまい、パスラインの消滅、そしてボールを逃がすための横へのパスラインもなくなってしまうからです。
オーガナイズでは、外の選手の両方向には相手選手がポジションを取っています。そのため中の選手はヘキサゴンの中にも、外から外へのパスラインを作る意識が必要となってきます。
ギャップを作ることで縦と横へのパスラインが形成しやすくなる
中の選手がギャップが作るメリットは大きく2つあります。
1つ目は前述したサイドの選手へのパスラインを形成しやすくなること。
2つ目はギャップの中の後方に位置した選手へ縦パスするチャンスが生まれること。ここでギャップを作ることで中の状況には2パターンが発生します。
パターン1はサポートに入った選手に2人のDFがアプローチ。この場合は奥にいるサポートに縦パスする選択肢を持ちます。
パターン2は前後に選手にそれぞれDFがプレス。こうなると外の選手は中の選手へのパスは困難になりますが、サイドへのパスラインは確保されていますので、落ち着いてボールポゼッションを継続しましょう。
このトレーニングでは特にこのパターン1と2の状況を素早く認知してプレーすることが鍵となります。
動画=YouTube:Hexagonal Rondo ‘(2+3)v2’ – Çaykur Rizespor 16/17 – Hikmet Karaman
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