数的優位を作り出す芸術的サイドチェンジの極意とは?
ペップ・グアルディオラ監督が指揮を執るマンチェスター・シティーのサッカーはボールと人がよく動き、また力強い促進力も兼ね揃えています。
そんなマンチェスター・シティーにプレミアの強豪クラブが激突します。球際が一際厳しいと言われるプレミアリーグでもグアルディオラ監督は、しっかりとパスを繋ぎ、数的優位を作りながらゴールへ向かうサッカーを貫き通しています。
そんなマンチェスター・シティーのサッカーを支えているひとつの戦術が「サイドチェンジ」です。そこには、単に逆サイドにロングキックを蹴るのではなく、中盤で数的有利を作り、しっかりと相手守備陣のプレッシャーを剥がす仕組みが隠されていました。

1. 中盤でウィンガーが幅と深さを取る
ウィンガーは中盤でできる限り深さと幅を取ります。
そうすることで中盤にスペースを作ることができます。
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2. SBが押し下げられ中盤と最終ラインにスペースができる
そして、ウィンガーは中盤のスペース形成のために、相手のSBのラインを押し下げます。
2v1の状況を作るために、攻撃的ミッドフィールダー(AM)と守備的ミッドフィールダー(DM)は、異なる角度からアプローチします。
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3. 現代サッカーで主流の「3ライン」の特性を利用する
![©Photo:pixabay.com[KeithJJ]](https://sakareko.com/wp-content/uploads/2019/11/soccer-1490541_1280-1.jpg)
Photo:pixabay.com[KeithJJ]
では「なぜ中盤で2v1が作られるのか」を見ていきましょう。
現在サッカーで多いのが3ラインの形成です。
したがって、ボールがサイドにある時、各ラインからの3人の選手(守備)は、ボールに向かってプレスします。
この時、もし3人の攻撃選手だけでアプローチしてきたら、攻撃側の選手達は数的優位を作ることはできません。
しかし、ここでウィンガーが角度とスペースを作るために開いたら……。
4人の攻撃選手がボールに寄ることができ、4v3の数的優位を作ることができます。
これが相手のプレッシャーを剥がし、中盤で2v1を作るマンチェスター・シティーの方法です。
最後は実際のプレーをみておさらいしましょう!
動画=YouTube:Part1: Pep Guardiola’s The Art of Switching
※プレー動画は0:35当たりから再生してみてください。
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