ペップ・グアルディオラの芸術的なサイドチェンジの解説! 中盤で自然と数的有利な状態ができるオフ・ザ・ボールの動き!!

©Photo:www.shutterstock.com[Nicolo Campo]

数的優位を作り出す芸術的サイドチェンジの極意とは?

ペップ・グアルディオラ監督が指揮を執るマンチェスター・シティーのサッカーはボールと人がよく動き、また力強い促進力も兼ね揃えています。

そんなマンチェスター・シティーにプレミアの強豪クラブが激突します。球際が一際厳しいと言われるプレミアリーグでもグアルディオラ監督は、しっかりとパスを繋ぎ、数的優位を作りながらゴールへ向かうサッカーを貫き通しています。

そんなマンチェスター・シティーのサッカーを支えているひとつの戦術が「サイドチェンジ」です。そこには、単に逆サイドにロングキックを蹴るのではなく、中盤で数的有利を作り、しっかりと相手守備陣のプレッシャーを剥がす仕組みが隠されていました。


1. 中盤でウィンガーが幅と深さを取る

ウィンガーは中盤でできる限り深さと幅を取ります。

そうすることで中盤にスペースを作ることができます。

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2. SBが押し下げられ中盤と最終ラインにスペースができる

そして、ウィンガーは中盤のスペース形成のために、相手のSBのラインを押し下げます。

2v1の状況を作るために、攻撃的ミッドフィールダー(AM)と守備的ミッドフィールダー(DM)は、異なる角度からアプローチします。

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3. 現代サッカーで主流の「3ライン」の特性を利用する

©Photo:pixabay.com[KeithJJ]

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では「なぜ中盤で2v1が作られるのか」を見ていきましょう。

現在サッカーで多いのが3ラインの形成です。

したがって、ボールがサイドにある時、各ラインからの3人の選手(守備)は、ボールに向かってプレスします。

この時、もし3人の攻撃選手だけでアプローチしてきたら、攻撃側の選手達は数的優位を作ることはできません。

しかし、ここでウィンガーが角度とスペースを作るために開いたら……。

4人の攻撃選手がボールに寄ることができ、4v3の数的優位を作ることができます。

これが相手のプレッシャーを剥がし、中盤で2v1を作るマンチェスター・シティーの方法です。

最後は実際のプレーをみておさらいしましょう!


動画=YouTube:Part1: Pep Guardiola’s The Art of Switching

※プレー動画は0:35当たりから再生してみてください。

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