自分の身体を上手に動かすためのコーディネーショントレーニング。グループで行う際は、多人数ならではの工夫も必要になってきます。
そこでボールを使うことで、よりサッカーで使われる動きを演出したトレーニングの紹介です。
1つのオーガナイズが約10人で構成されているので、チームトレーニングとしてもうってつけのトレーニングとなっています。
※トレーニングの動画は最後のページ
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【U8】シンプルで分かりやすいコーディネーションサーキット
①オーガナイズ
全長約40mの中にマーカー、ポールを図のように置いてオーガナイズします。また、最後にシュートをするための小ゴールを2つ用意します。
もしも、シュートの成功率が低くロストボールが増えてしまう場合は、ゴールの代わりに選手やコーチを置き、ローテーションを円滑にしましょう。
横幅は約20mほどです。選手は10名ほどを基準として行い、ピッチサイズとともに、カテゴリやレベルによって調節しましょう。
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②ルール
基本的な動き
コーディネーショントレーニングは、①〜⑪の動きに分けられています。
- ①②③はマーカーを使った細かいステップ。前向きや横向きなどのさまざまな動きを取り入れましょう。
- ④⑤と⑥⑦は単純なダイレクトのインサイドパス。正確さとリズム感を意識します。
- ⑧ではポールをジグザグに進みます。下半身だけでなく、肩や腕といった上半身も上手く使って素早くステップしましょう。
- ⑨⑩⑪でポールの間でパスを受け、左右どちらかにトラップしてポールをかわし、ゴールにシュートを決めます。しっかりとコースを狙い、ゴールに強めのパスをするような感覚です。
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サポートする選手たちの動き
①〜⑪まで進んだ選手が次に行うのは、⑨のパスを出す役。タイミングを合わせて正確なパスを出しましょう。
⑨の次は、④と⑥のパスを出す役に進みます。この時、④と⑥のどちらの方に行くかは、人数や状況を見て判断してください。
この④と⑥のパスを出す役は、次の選手が来るまで2〜3回繰り返す必要があるので、周りの状況を確認して交代するようにしましょう。選手がスムーズに進めるように、パスを出すタイミングを上手く合わせてください。
④と⑥のパスの役が終わると、再び①に戻ります。前の選手が⑧のポールをジグザグに進み始めるのを目安に、次の選手はスタートするようにしましょう。
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③ポイント
トレーニング内で緩急をつける
①〜⑪の動きは、時間にして10〜15秒ほど。この短い時間内は全力で取り組みましょう。
また、マーカーを使ったアジリティの後やポールを使ったステップの後も、正確にパス、コントロールできるように、1つ1つ集中してプレーしてください。
コーチは選手の姿勢や全身が上手く連動しているかを見ながら、選手がよりパワーを出せる形に修正していきましょう。このトレーニングの第一目的はあくまでコーディネーションです。疲れさせることではないことも考慮しましょう。
サポートの時はリラックスしていて構いません。ただし、パスは正確さとタイミングを意識し、移動も歩くのではなくジョギングです。
順番を待っている選手は、プレーしている選手のモチベーションが上がるような声を掛けてあげると、トレーニング自体も盛り上がり、みんなが良い雰囲気で取り組めます。
動画:YouTube『Coordination and Agility 1』
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