トライアングルパスのためのポジショニングを身につけよう
スペイン代表やFCバルセロナのサッカーといえばポゼッションですが、キーワードとなるのは「三角形(トライアングル)」です。
トライアングルとは、ボールを持っている選手に対するサポートの位置関係のこと。3人でパスを出しやすく、受けやすいトライアングルの形を作ることで、パスが回りやすくなります。
トライアングルのサポートは、選手がこの先どのチームに行っても必要となるものなので、しっかりと身につけておきたいところ。
そこで、「YouTube」にあるグリッドを使ったトライアングルパスの動画を紹介します。このトレーニングでは、サポートのポジショニングと、リズムよくパスをつなぎ展開する感覚をつかむことができます。ぜひ、ご覧ください。
動画:YouTube『How to play like Spain | Fast combinations | Part Two | Soccer passing drill』
トレーニングの方法
【オーガナイズ】
・18m×18mのグリッド
・グリッドの頂点に2人ずつ配置
・中にポストの選手を2人配置
・ポストの選手は60秒を目安に交代
トレーニングの形は基本的なグリッドのパスと同じですが、普段と異なるのは中にポスト2人を入れていること。グリッドの頂点の選手とポストの2人でトライアングルを作りながらパスを回していきます。
【パスの流れ】
①頂点→A→B→頂点(ワンタッチでリズムよくパスをつなぐ)
②頂点→隣の頂点(ワンタッチで早いパス)
③頂点→B→A→頂点
④頂点→隣の頂点(ワンタッチで早いパス)
ポストの2人はポジションを入れ替えながら、①〜④を繰り返していきます。
トライアングルはサポートの原則
このトレーニングでは、グリッドの中に2人のポストを入れることでトライアングルを作っています。トライアングルはパスをつなぐときのサポートの原則ともいえる形です。
ボールを持っている選手を頂点にして、2人の選手がトライアングルの位置にサポート。そうすることで、誰がボールを持っても、3人がお互いにパスを受けやすい関係になります。
試合ではこのトライアングルを複数つくることで、パスコースの選択肢が増え、パスがつながりやすくなります。
スペースを作り出すための細かいパス
このトレーニングで行っているトライアングルパスは、実際の試合のどのようなシーンで生かされるのでしょうか。
まずよく見られるのは、中盤で細かいパスを使って相手を引きつけ、サイドに展開するシーン。相手のDFが中央への警戒を強くすることで、サイドに大きなスペースが生まれ、サイドバックやウイングの選手がフリーでボールを受けることができます。細かくパスをつなぎ、長いパスで大きく展開するといったプレーです。
次に、中盤で細かいトライアングルパスをつなぐことで、相手のDFラインを崩すシーン。相手が食いついてくることで、守備のブロックやDFラインが崩れます。トライアングルを使った細かいパスでスペースやギャップを作り、攻撃のチャンスを生み出すことができるのです。
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