相手にボールを渡すことがパスですが、そのパスには様々な目的があります。
ここでは、相手に守備のスタートを形成させずにボールを保持または前進させるためのパススキルトレーニングを紹介します。
おさらい「パスの目的とそのためのパススキル」
▼ボールの保持
▶ボールの循環
▶バックパス
▶サイドチェンジ
▼ボールの前進
▶縦パス
▶楔パス
▶裏パス
※動画は最後のページで!
【U12】グループでリズムを作ろう! 3+1パストレーニング
①オーガナイズ
20~30mのグリッドを作り、中央にマネキンを置きます。
選手はスタート(図では黄色の円)地点と次にボールが進む(赤色の円)地点に2人ずつ、その他の角と中央のマネキンのところには1人配置します。
ボールはスタートの選手のみが持ちます。コーチはボールがロストした時のために、予備のボールを出せる準備をしておきましょう。
●関連動画
▶【U12】グループでリズムを作ろう! 3+1パストレーニング
▶【U12】オーバーラップをよりスピーディーに正確に行うためのトレーニング
②ルール
すべての選手に当てはまるルールとして、パスを出した方に走って移動します。
パスの道順は「M」を描くように
- 縦パス
- 斜めの下げるパス
- 斜めの上げるパス
- 縦パス
となります。
最後の選手がボールが受け取ったら、
- 斜めの上げるパス
- 斜めの下げるパス
と行い、スタートの地点にボールが戻ります。
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③ポイント
縦→斜め→斜めのリズムで相手を困惑させる
プレーリズムを作る方法としてショートパスとロングパスを織り交ぜるように、このトレーニングでは縦と斜めのコンビネーションで相手を翻弄させます。
守備をする側としては、ある限定されたスペースでボールを回している状態であれば、「どこから」「どのタイミングで」組織的に守備をスタートさせればよいか決めやすいですが、ボールが常に動き、かつ角度が変わることで守備は困惑してしまいます。
また、相手が身体の向きを大きく変えるということは、それだけ守備が遅くなることを意味します。
つまり、このトレーニングで大切なことはボールが動くことによって相手は動かされ、結果として守備の形成を遅らせる効果があることにあります。
ボール離れを素早くするためにプレーのディテールにもこだわらせる
このトレーニングを成功させるにはパスの精度も然り、身体の向きやプレースペースを作る動きにこだわらせることです。
できるだけ次のプレーを自然に素早く行うことで、結果として全体のプレースピードがアップすることを強調して伝えましょう。
複数のオーガナイズを作って競争形式にすると楽しみながら行うことができます。
動画=YouTube:Switch of Play Passing Drill | Football Coaching | What It Takes
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