1対1のトレーニングでは、複数の選手が関係するオーガナイズで行う方が生きた技術が身につけやすくなります。
それは試合の中で「1対1の局面はあるが、その他の20人の選手もプレーに関与している」からです。
このトレーニングでは4つのグリッドをくっつけた中で、各1対1の状況がセットされています。
1対1をしながらも周りに選手がいることを意識することができます。
①オーガナイズ
15×20のグリットを作り4分割します。
各グリッドにOFとDFを一人ずつ入れ、さらにフリーマンを2人セットします。
②ルール
コーチからのボールでスタート。ボールを受けたOFはフリーマンと協力してグリッド内で3回パスを回します。
その後OFまたはフリーマンは他のグリッドのOFにパス。受けた選手は同じく3回パスを回して他のOFへボールを渡します。
フリーマンは各グリッドを自由に行き来でき、その他の選手はできません。
DFがボールをカットしたら全グリッドの攻守が切り替わります。
③ポイント
ポイントは以下のとおりです。
>ボールのカバーリングとシールド
>>1v1でDFに打ち勝つためにフェイントや相手を欺く動きを使う
>>パスの正確性やスピードは必須
>>動きのサポート
>>3v1でのサポートの角度や三角形を修正する
>>動く
>>予測して考える
>>十分なレストに気をつける
>>予備ボールに気をつける
ここでの1対1の目的はボールの保持(プロテクト)です。ボールを持ったOFはDFのプレッシャーから逃れるようにドリブルしましょう。
そして、必ずフリーマンはボールがあるグリッドに素早く移動して三角形を作るように意識させます。
この時「三角形をつくって」というのではなく、「ボールホルダーが常に二つのパスコースを持っているようにするには?」と問いかけましょう。
パスコースが二つ作るように動くことで、結果として三角形ができます。
「三角形を作る」とアプローチするより、その過程の動作を現象として引き出し、結果として「三角形ができた」とするほうが選手にとってすんなり頭と体で理解できるでしょう。
動画=YouTube:Small Sided Soccer Game – Ball Protection with Neutral Players
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