ヘディングトレーニングで思いつくのは、二人一組で一人がボールを投げて、もう一人がヘディングで返すシンプルなものではないでしょうか。
ヘディングでのポストプレー技術を習得しよう!ポイントやトレーニング方法をご紹介!
GKからのプレスキックなどは、正面に飛んでくるボールを跳ね返すのでこのトレーニングは効果的ですが、実際の試合では様々なシチュエーションでヘディングを行うシーンがあります。
- クロスボールに対して横向きでヘディング
- ハイバウンドしたボールを先に触るためのヘディング
- MFからのロブボール性のスルーパスに対応するヘディング
などなど細かなシーンも含めると実に数多くあります。
さらに、当然試合中は相手がいる状態で行うので、ただ突っ立っていても相手にボールを先に取られてしまいます。
これから紹介するトレーニングは今までに行ってきたヘディングトレーニングとは違う、実践的で楽しいものとなっています。
①オーガナイズ
図のようにミニゴールを置いて、各ゴールラインに4人ボールを手で持って待機します。
グリッドの中にOFとDFを一人ずつ入れます。
グリッドのサイズはカテゴリーやレベルによって変化・調整しましょう。
※動画は最後のページで!
●関連動画
▶『ヘディングでのポストプレー技術を習得しよう!ポイントやトレーニング方法をご紹介!』
▶『中学生向け〜ヘディングシュートを身につけよう!トレーニングをご紹介〜』
②ルール
とてもシンプルです。
中にいるOFは外にいる4人から浮き球を貰い、それをダイレクトでヘディングし、ゴールを目指します。
DFはそれを同じくヘディングで阻止。ボールを先に触れば勝ちです。
U8の選手にはじめてこのトレーニングをさせると以下の現象が予想されます。
現象1 一つのサイドの2球を終わらせてから反対のサイドに映る
右サイドにいったらそこで必ず2球ヘディングしてしまう現象です。
このトレーニングではヘディングをする順番は決められていません。アプローチとしては「どうやったらフリーの状態でヘディングができるか」です。
現象2 同じスピード・リズムでボールを貰いに行く
DFにとって簡単な守備は、攻撃側が単調な時です。
それはオフ・ザ・ピッチでも言えることで、「DFの背後を取るにはボールがない状態で何ができるのか」を聞いてみましょう。
現象3 競争することをすでに諦めている
特に体格差がある時に起こる現象です。
「高さでは勝てない」と最初から競争することを諦めてしまう選手が時々います。
しかし、絶対に背が高い選手が勝つかと言えば、そうではありません。「高さがなければ何で勝負すれば良いか」を根気強く考えさせましょう。
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●関連動画
▶『ヘディングでのポストプレー技術を習得しよう!ポイントやトレーニング方法をご紹介!』
▶『中学生向け〜ヘディングシュートを身につけよう!トレーニングをご紹介〜』
③ポイント
ポイントは以下のとおりです。
>>選手との協力
>>相手の裏をつく動き
>>競争意識を持たせる
>>楽しませる
>>エリアサイズに気をつける
>>年齢グループに見合うように行う
>>十分な休息を取るように気をつける
>>壁役の選手の背後に余裕のあるスペース
前項での現象とともに、このヘディングトレーニングではグリッドのサイズとアクティブタイムの調整に気を使いましょう。
広すぎると裏を突くための動作より持久力の要素が高くなってしまいます(フィジカルトレーニングとしてはいいかもしれません!)。
反対に狭すぎるとDFが簡単に守備をできてしまう、またはボールがすぐに中の選手に到達するので駆け引きする時間を作ることができなくなります。
コーチはその辺を上手く調整しながら行いましょう。
途中で上手く行かない場合は思い切ってサイズを変更することをおすすめします。
動画=YouTube:Soccer Drill – Heading Competition
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