【U12】オーバーラップをよりスピーディーに正確に行うためのトレーニング

スコットランドフットボール協会(Scottish FA)のチャンネルからオーバーラップのトレーニングを紹介します。

オーバーラップは、SBが前にいる選手を追い越すシーンが想像しやすいと思いますが、そのプレーを成功させるにはどのようなことに気をつける必要があるのでしょうか?

オーガナイズ

トレーニングは30×20mのグリッド、中央にマネキン(ポール、コーンで代用可)を置いて準備します。

選手は4角に各2名です。

 

トレーニング方法

  1. どこか一角の選手がボールを横にパス
  2. パスをした選手は出し方に走り、横を走りきったら縦に走ります
  3. ボールを受けた選手は中央のマネキンに向かってドリブル
  4. 回り込んで走ってきた選手にパスを出します
  5. パスを出した選手も受けた選手もそのまま反対側まで直線に移動
  6. ボールを持っている選手は目の前にいる選手にパス
  7. 反対側でも同じくプレーをします

かなりハードなトレーニングなので、カテゴリーやレベルに合わせてアクティブとレスト時間を調整して下さい。

次のページで何に気をつければ良いか説明します。

ポイントはコミュニケーションとタイミング

オーバーラップを成功させるには、コミュニケーションとタイミングがキーファクターとなります。

コミュニケーション

  • いつボールがほしいのか?
  • どこにパスをだしてほしいのか?

タイミング

  • 受け手がスピードを落とさず貰うためには?
  • DFをうまく引きつけるためには?

トレーニングでこういった問いかけができるように、うまく現象を引き出していきましょう。

さらにディテールに拘ってみましょう。

DFを十分に引きつける

中央に移動する選手は、DF(マネキン)に仕掛けるようにドリブルを行います。

オーバーラップする選手とは反対の方向にDFを引きつけることで、パスを受け取った選手がフリーでプレーができる状態を長くするためです。

オーバーラップの選手と並行になった瞬間にパスを出す

パスを出すタイミングとしては、オーバーラップの選手が出し手と並んだ瞬間、つまり追い越す瞬間を基準としましょう。

  • 並ぶ前に出すとDFにアプローチさせるスペースを与えてしまいます。
  • 追い越した後に出すとパスの角度が浅くなるのでパスカットされてしまったり、カバーリングのDFに対応されてしまったり、さらにはオフサイドのリスクが出てきてしまいます。

目安としては、ボールを受けたオーバーラップの選手と反対側にいる次の選手との間に十分な距離があるかどうかを見てみましょう。

最終的には2人の選手でDFの行動をコントロールしているという意識を持たせることが大切です。

動画=YouTube:Overlap Passing Training Drill | Football Coaching | What It Takes

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