ドリブルといってもその意味は様々な場面で使用されます。
- ドリブルで相手を抜く
- ドリブルで前に進む
- ドリブルでプレッシャーから逃れる
万能で便利な言葉ですが、一方で伝えた方と受けた方で理解の相違が出てくる場合があります。
また、ドリブルが持つ役割について細かく理解するには、言葉が足りないことも。
YouTubeチャンネルのキングデュオ-サッカーTVでは、そんなドリブルについてわかりやすく説明しています。
ドリブルは突破と運ぶドリブルに大別できる
スペインサッカーの言葉を借りると、ドリブルは:
- Regate(レガテ)=突破
- Conducción(コンドゥクシオン)=運ぶ
に別けることができます。
Regateは「駆け引き」という意味を持っていことから、転じてサッカーでは相手を抜き去るドリブルを指します。
Conducciónは「運転」。ボールを運ぶというイメージがしやすい言葉ではないでしょうか。
CB、FW、MFでのConducción
キングデュオ-サッカーTVではConducciónについて3つのポジションでのシーンを用いて解説しています。
CB | 前進のコンドゥクシオン
ボールを持っているCBの前方にスペースがある場合、前進することによりチームのポジショニングの深さをコンパクトにすることができます。前線にパスを出すためのビルドアップ時にも使われるドリブルです。
FW | 引きつけるコンドゥクシオン
ボールを持っているFWは、目の前にいるDFをわざと引きつけます。その間に二列目からオーバーラップしたサイドの選手。DFはFWに寄っていますので、サイドの選手のパスが出ても追いつくことができなくなります。
MF | かわすコンドゥクシオン
ボールを持っているMFに対して、プレッシャーがある時、それをかわすコンドゥクシオン。日本だと「持つ」「いなす」とかが近い意味になります。
上記3パターンをキングデュオ-サッカーTVは解説しています。もちろん、3パターンの例は他のポジションやエリアでも同じ状況であれば使われるドリブルとなります。
2つのポイントでコンドゥクシオンを意識しよう
「ドリブルは2つに別けられていることはわかった。じゃコンドゥクシオンってなにをどうすればいいの?」
と思った人もいるかと思います。そこもキングデュオ-サッカーTVはわかりやすく2つのポイントに絞って教えてくれています。
顔を上げてドリブルをする
当たり前ですが、考える視点をコンドゥクシオンしている人ではなく、まわりの味方に当てます。
味方、つまり受け手はコンドゥクシオンしている人がこちらを意識しているかどうか確認しています。もし、地面ばかり見ていたら「あいつ周り見えてないじゃん」と思うばかりか、受け取るタイミングがわからなくなってしまいます。
そのため、できるだけ顔を上げてコンドゥクシオンするようにしましょう。
奪われない
こちらも当たり前過ぎますが、ボールを失うと元も子もありません。コンドゥクシオンする人は運んでいる間もそうですが、ボールをもらう時に相手から遠い方の足でコントロールする習慣をつけましょう。
おまけ | コンドゥクシオンの細分化
補足・整理として、コンドゥクシオンは3つの用法に別けられています。
コンドゥクシオン:
- Conducción para progresar(プログレサール)=前進のコンドゥクシオン
- Conducción para fijar(フィハール)=引きつけるコンドゥクシオン
- Conducción para dividir(ディビディール)=割って侵入するコンドゥクシオン
Conducción para progresarとConducción para fijarは前項のDFとMFの状況で使われるコンドゥクシオンです。progresarは「前進する」、fijarは「引きつける」というスペイン語の動詞です。
Conducción para dividirは突破のドリブルRegateと似ていますが、定義が異なります。Regateは人を抜き去るのに対して、Conducción para dividirはラインの突破を意味します。
簡単に言うと、人と人の間に割って入る(突破する)のがConducción para dividirです。dividirはもうおわかりだと思います、「割る、分割する」という意味です。
動画:youtube[5 EJERCICIOS para mejorar la CONDUCCION DE BALON]
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