ボランチの語源は、「舵取り」や「ハンドル」という意味をもつポルトガル語の「volante」からきています。
DFとWFとのバランスを取ったり、自チームのボールポゼッションのキーマンになったりと、まさに舵取り役という言葉が似合います。
ボランチというと、上記のような役割がイメージしやすいと思いますが、チームがより機能するためには2つのスキルが重要になってきます。
ボランチに求められる2つのスキル
相手にとって「怖い」存在になるためには、
①タメが作れる選手
②前にボールを運べる選手
この2つが大切になってきます。このスキルを現在は川崎フロンターレでプレーする原田虹輝(はらだこうき)選手の高校時代の映像をもとに見ていきましょう。
味方がボールを受け取りやすくするためのタメ
原田選手のプレーに対して、「ボールを持ちすぎでは?」と思う人も多いかと思います。
しかし、これは持ちすぎているわけではなく、「あえて持っている」プレーです。これによって原田選手は近くにいる相手を引きつけています。
ボールを持つ自分のところに来る相手の数が多いほど、味方につくマークは減り、かつフリースペースが生まれます。
もちろん、多くのマーカーがプレスにくるとその分キープが難しくなるので、自分の力量を把握するのも大切です。
動画の1:31~では、タメの効果がよく分かるシチュエーションを見ることができます
下の動画は1:31~再生
左SBからパスを受けた原田選手はそのままボールを保持。これによって相手選手3人がアプローチしに来ました。その影響で味方FWは落ちるスペースができ、3人目の選手にパスすることができました。
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