ボランチの語源は、「舵取り」や「ハンドル」という意味をもつポルトガル語の「volante」からきています。
DFとWFとのバランスを取ったり、自チームのボールポゼッションのキーマンになったりと、まさに舵取り役という言葉が似合います。
ボランチというと、上記のような役割がイメージしやすいと思いますが、チームがより機能するためには2つのスキルが重要になってきます。
ボランチに求められる2つのスキル
相手にとって「怖い」存在になるためには、
①タメが作れる選手
②前にボールを運べる選手
この2つが大切になってきます。このスキルを現在は川崎フロンターレでプレーする原田虹輝(はらだこうき)選手の高校時代の映像をもとに見ていきましょう。
味方がボールを受け取りやすくするためのタメ
動画:youtube[【原田虹輝/昌平 8番】ボランチのドリブラー/Jスカウトも注目する逸材/ IH準決勝タッチ集]
原田選手のプレーに対して、「ボールを持ちすぎでは?」と思う人も多いかと思います。
しかし、これは持ちすぎているわけではなく、「あえて持っている」プレーです。これによって原田選手は近くにいる相手を引きつけています。
ボールを持つ自分のところに来る相手の数が多いほど、味方につくマークは減り、かつフリースペースが生まれます。
もちろん、多くのマーカーがプレスにくるとその分キープが難しくなるので、自分の力量を把握するのも大切です。
動画の1:31~では、タメの効果がよく分かるシチュエーションを見ることができます
左SBからパスを受けた原田選手はそのままボールを保持。これによって相手選手3人がアプローチしに来ました。その影響で味方FWは落ちるスペースができ、3人目の選手にパスすることができました。
前にボールを運ぶことで深さを意識した攻撃展開ができる
なぜ、ボランチが前にボールを運ぶことが重要かというと、ゴールに近づくプレーだから。
サッカーはゴールを奪うスポーツです。そのためにボールを前進させることは重要で、そのプレーはボランチにも該当します。
「つなぐ」ことばかりを意識してしまい、横パスだけでボランチの仕事をしていると思うのは大きな間違い。
プレーの目的はゴールを奪うこと、そのために時として自分でボール前に運ぶ選択もしなければなりません。最大のな目的である「ゴールを奪うこと」を忘れてはいけません。
上記の動画をぜひ見て、タメを作る、そしてボールを前に運ぶ意識をしてみてください。
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【動画で詳しく解説】ボランチの選手がボールを奪われてはいけないシーンとは
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