子どもにプロテインって必要なの? 身長が止まるって本当? といったお悩みにこたえます!

プロテインのイラスト

ジュニア用プロテインの登場

最近「ジュニア用プロテイン」が日本でも発売され、目にする機会が増えてきました。

「えっ、プロテインって子どもにも必要なの?」

「『ミロ』でよくない?」

一生懸命サッカーに打ち込む子どもを持つ親としては、この「プロテイン」が何者なのかはっきりさせたいところ。

そこで、プロテインとは一体何なのか? そして以前からずっとプロテインにまつわる「迷信あるある」を解説していきます。

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プロテイン=タンパク質、それ以上でもそれ以下でもない

プロテインは筋肉ムキムキになる「魔法の粉」ではなく、人間に必要な栄養素である「タンパク質」です。

プロテイン」の響きで、スポーツ選手専用のサプリメントと思ってい人も多いと思いますが、タンパク質を英語にしただけ。肉・魚・乳製品に含まれているタンパク質と、かわりありません。

ではなぜこれほどまで「プロテイン」が大切だと言われるのかというと、アスリート目線で考えた時に以下の2点があるからです。

  1. 運動中にエネルギー源として使われたタンパク質を回復するために必要となる
  2. 運動中の刺激に対して筋肉の合成(筋合成)をするために必要となる

みなさんがプロテインを摂取するイメージとして持っているのは、トレーニングや筋トレを終えた選手がグイッとプロテインを飲む姿の、1番ではないでしょうか?

トレーニング後は

  • 糖質
  • 脂質
  • タンパク質

を素早く摂取して身体を休め、回復に努めなければ次のトレーニングや試合で上手くパフォーマンスができません。

糖質や脂質はトレーニング後、おにぎりなどで手軽に必要な量を摂取できますが、タンパク質はなかなかそうはいかないため「じゃ手軽に摂取できるプロテインを飲もう」というわけです。



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プロテインはあくまで栄養「補助」食品。食事を第一に考えよう

プロテインはタンパク質を摂取しやすいサプリメントですが、注意が必要です。

プロテインを含むサプリメントはあくまでも、食事の「サブ」として位置づけなければなりません。

「栄養が手軽に取れるからこれだけで良くない?」

と思うかもしれませんが、食事には大切な役割があります。

バランスのよい食事を摂ることで

  • 生命維持と生活を支える
  • 新陳代謝を促す
  • 成長ホルモンの分泌を促す

といったことが体内でおこります。

毎食、主食・主菜・副菜・乳製品・果物をバランス良く摂ることがすべての人にとって、とても大切になってきます。

「プロテインを摂ったから食事はなし」では、反対に偏った栄養バランスになってしまい、怪我や成長に悪影響がでる恐れがあるので注意しましょう。



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プロテインの特徴を生かし、強い身体を目指す

食事の大切さを確認したところで、「素早くタンパク質を摂取できる」という特徴を生かしたプロテインとの付き合い方を紹介します。

もう一度プロテインの良さを上げると

  • 食事で足りないタンパク質を補える
  • 運動後に素早くタンパク質を摂取できる
  • いつでも手軽に摂ることができる
  • 食欲がない時に、飲むだけで栄養補給ができる

といったことが挙げられます。

ケース1 トレーニング中お腹が減ってしまう

トレーニング中にお腹が減って力が出せない子どもに対しては、トレーニング前の1時間くらい前にプロテインを摂取するように促すと良いでしょう。おにぎりやバナナといった糖質が含まれる食べ物と上手く組み合わせるのもオススメです。

胃の中に固形物がある感覚が苦手な場合はプロテインだけにしてみるなど、色々と試してみてください。

ケース2 練習後から食事まで時間が空いてしまう

練習(試合)が終わってから30分以内に糖質・脂質・タンパク質を摂ることで素早い身体のリカバリーができると言われています(ゴールデンタイムと呼ばれています)。

ただ、練習場から家が遠かったり、途中で軽食をとるタイミングがない場合もあります。

そんな時、プロテインを食事までの「中継ぎ」にすることで、リカバリーのために身体の筋肉がエネルギーとして消費されずにすみます。

注意! 必ずしもパッケージに表示されている量を飲む必要はない

パッケージにはプロテインの飲み方が書かれていますが、必ずしもそのとおりにする必要はありません。

プロテインを飲んだあと、お腹が膨れてしまって食事が食べられないとなると本末転倒です。

そういった場合は、例えば300mlの水に3スプーンと書かれている量に対して、100mlに1スプーンといった調整をしてみましょう。

大人用よりビタミンやミネラルといった栄養素が多く含まれるジュニアプロテイン

さっそくどんなものがあるのかと調べた方は、あまりの種類に驚いたかもしれません。

最近では、たくさんのメーカーから多様なプロテインが発売されており、値段も特徴も色々あります。

そして「ジュニア」と書かれたプロテインも多く目に留まります。

ジュニアプロテインには、タンパク質が少ない変わりに、子供の成長に欠かせないビタミンやミネラルなどの成分が多く含まれています。

筋力のリカバリーとともに、子供の成長促進や栄養補給も考えて作られています。

何を目安に買うと良いのかと、気になりますが

  • 値段
  • 飲みやすさ

の2つが重要になってきます。

もちろん成分も大切なのですが、プロテインは継続して飲み続けることで効果が出てくるので、「家計に優しい」「子どもが『おいしい!』と感じるか」が購入の決め手になると思います。

一昔前はプレーンとココアが主流でしたが、今では様々なフレーバーが発売されており、中にはスポーツドリンクのような味のものもあります。

はじめに少ない量のサイズで試してみて、子どもが気に入って飲めるようだったらサイズアップして継続しましょう。



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むかしから付きまとうプロテインの「迷信」

いつから出てきたのかは不明ですが、ずっと昔からあるプロテインに付きまとう「迷信」を紹介します。

プロテインで身長が止まる→なぜ牛乳だと背が伸びるのか

冒頭にも言いましたが、プロテインは「タンパク質」です。身長が伸びる伸びないということが、タンパク質の摂取だけの問題ということはありません。少し意地悪な言い方を言うと、牛乳を飲むことも「プロテインを飲んでいる」と同じことなのに、こちらは背が伸びるという人が多くいるのは、かなりの矛盾があるのではないでしょうか。

身長の伸びは遺伝の要因が強く反映されると言われています。また、もしも「体を大きくしたい、線を太くしたい」と思っていてもなかなかならない人は、運動量に対して栄養の摂取が不足している可能性があります。

プロテインで筋肉モリモリになる→本当なら世の中にスポーツジムが必要なくなる

これもよくある「迷信」です。筋肉モリモリのボディービルダーは、こぞってプロテインを摂取しますが、あのような風貌になるためには、ボディービルダー向けのトレーニングを行い、大きな筋肉にするために必要な量のプロテインを摂取しているからです。

サッカーのトレーニングをしてプロテインを摂取しても、ボディービルダーのように筋肉モリモリになることはないので安心してください。

 

子どもの場合は筋肉の発達より身体の成長が優先されますので、プロテインの摂取はそのための栄養として多く使われます。

栄養バランスの良い食事と、疲労回復や栄養補給としてのプロテインを上手に活用して、健やかに子どもの成長をサポートできると良いですね!



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