【サッカー×お金】サッカーコーチで飯は食えるか? 年収を考えながら働き方を考えてみた

Jリーグクラブの監督の平均年俸は6000万〜7000万円、世界のビッグクラブを率いる監督は5億〜15億ほどと、監督業は何とも夢のある仕事に見えますが、そんな地位に上り詰めることができるのはほんの一握り。それでも「いつかはビッグクラブを率いる監督!」と夢を抱いてコーチ業を志す人はいます。

そして日本には大人からシニアまでのチーム数は27,918あります(参照:JFA)。日本サッカー協会に登録していないチームだったり、サッカースクールの数を含めるとその団体はさらに多くなります。この中でチームまたはクラブとして経営し、コーチ業だけで生計を立てている人はどのくらいいるでしょうか? どのくらい稼げているのでしょうか?

コーチのキャリアやお金の稼ぎ方をシミュレートしながら考えてみました。

1.【駆け出しの年収】 アルバイトなら時給1,000円〜、社員なら月給20万円

恩師や古巣のクラブをつてにコーチ業をスタートするのは除いて、学生を卒業して自分の力でコーチキャリアをスタートするとします。一番安直にコーチ業を見つける方法として、ネット検索が考えられます。「サッカー コーチ」とググるとズラリと求人サイト検索結果が表示されます。ここでは大手求人サイトの「Indeed」を覗いてみます。サイト内では「サッカー」をキーワード、勤務地を「東京」としました。

photo=Indeed(2020年10月12日の情報)

 

photo=Indeed(2020年10月12日の情報)

これ以外にもたくさん出てきますが、大きく3タイプに別けることができます。

  1. 正社員タイプ
  2. バイト(チーム・スクール)タイプ
  3. バイト(家庭教師)タイプ

1.正社員タイプ

月給20万強からのスタートが一般的です。税金や保険を引くと手取りは20万前後です。「安定してコーチ業をスタートさせたい」という人が応募する傾向にあります。

2.バイト(チーム・スクール)タイプ

チームやスクールがコーチの求人を出しているタイプです。求人サイトの規模感によりますが、時給1,000円からのスタートが一般的。あの大手スクール「クーバー」も1,050円〜と表示されています。「いろいろなチームを経験したい」「稼げる仕事と並行して行いたい」など、フレキシブルなライフスタイルを求める人が応募する傾向にあります。

3.バイト(家庭教師)タイプ

上記2つと異なり、家庭教師タイプは1対1でおこなういわばプライベートレッスン。そのため時給も高く2,000円や3,000円スタートの求人も少なくありません。「やるからにはお金も稼ぎたい」「パーソナルとして人気を取りたい」といった人が応募する傾向があります。

ちなみにJクラブでコーチとして働きたいという人は、各クラブが運営しているスクールでのアシスタントコーチからがスタートとなるのが一般的です。チームと異なるのは、スクールはサッカーの普及が目的であるため集まる選手のレベルもまばらで、意識が高い子もいればそれほどサッカーに興味がない子もいます。

20代はとにかく体力勝負が多いコーチ業

一概には言えませんが、20代のコーチはとにかく体力を必要とします。日々のトレーニングに加え、事務・保護者対応・物品管理・合宿準備・イベント運営……など、細かな作業を含めるときりがないくらいやることが多いです。そしてどれも子供(保護者)絡みなので、機械的に処理できないことが多く、どうしてもマンパワーが必要となります。

その中で日々頑張って、手取りが20万くらいでも頑張れる精神力も問われます。ここで本当に自分にはコーチ業が好きかどうか自問自答して辞める人も多くいるのが現状です。

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