新型コロナウイルスの影響で、世界中のプロサッカークラブが経済的なダメージを受けています。スペインのバルセロナやイタリアのユベントスといったビッグクラブでも、選手に対し給料を一部削減する動きがみられました。
そんな中、Jリーグの北海道コンサドーレ札幌は選手たちからの発案で、給料の一部を返納することが決まっています。返納される給料の合計額は1億円近くにも上るとされており、いかにJリーグのクラブがコロナの影響を大きく受けているかがわかります。
クラブの財政状況としてどれほどダメージを受けたか
実際にコロナによってクラブはどれほどのダメージを受けたのでしょうか。
Jリーグのクラブの主な収入源は「入場料収入」「スポンサー収入」「放映権収入」「グッズ収入」の4つです。浦和レッドダイヤモンズを例にすると、2019年度の営業収入約80億円のうち、約23億円が入場料収入でした。
このように全収入の中でも大きな割合を占める入場料収入ですが、現在はリーグが中断し、試合が開催されていないため大幅に減少していると考えられます。
またサッカー界に限らず、コロナで多くの企業の業績が悪化しているため、スポンサー収入にも影響が出てきます。これからスポンサーから撤退する企業が出てくると、収入減につながってしまうのです。
大きなスポンサーを持たない中小規模のクラブは、被害の大きさが深刻になってきました。ヴァンフォーレ甲府の佐久間悟代表取締役GMは、「2019年度の営業収入は約14億円だったが、6~8億円まで下がる可能性がある」と頭を悩ませています。
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