コーチ不足を解消するためには、チームにいる“原石”を見つけることからはじめよう!

・指導はサブコーチからはじめて、指導の流れを体感してもらう

指導をお願いするとき、意外に多いのが「子どもたちが楽しくサッカーできれば大丈夫だから、自由にやってください」というリクエスト。実は、指導経験のある人でも、いきなり未経験の現場に入るのはかなり難しいことです。

チームによって、指導のカラーも子どもたちのレベルもまちまちです。また、すでに教えている指導者との関係性も引き継ぎの際に重要になってきます。やはりここは、「まず一緒にやってみましょう。やっていることや子どもたちの様子を見ているだけで大丈夫ですよ」と、現場の空気になれてもらうスタンスが大切です。

・指導未経験の人には、各トレーニングの目的から把握してもらう

「息子はサッカーするけど、私は観る専門」「ボールなんて蹴ったこともない」、そんな指導未経験の人に、丸投げはよくありません。しかし逆をいえば、何をしていけばよいかを示してあげることで、「わからないからやりたくない」から「これだったらできるかも」に心境が変化する可能性があります。

当記事ではあえて、理解がしやすいよう①トレーニングの目的理解②オーガナイズの作成③実際に指導、指導の段階を大きく3つに別けました。指導未経験の人ははじめ、トレーニングの目的をメインコーチと共有することからスタートします。

陥りがちな順序として、オーガナイズから教えられて、「形としてトレーニングはしているが、何をしているのか指導者本人が理解していない」というもの。そうなると本末転倒なので、まずは「今、子どもたちは何を目的としてトレーニングをしているか」を把握することからはじめましょう。

「今はケガを予防するためにウォーミングアップしているんだな」「パス交換をしているけど、ここではコントロールを目的としているから、コーチの声掛けが違うのか」。そういった発見ができるようになれば、指導者としてすでに一歩を踏み出しています。

・オーガナイズは種類より一つの形でたくさんのパターンを

コーンやマーカーでトレーニングをオーガナイズするのは、なれるまで時間がかかります。子どもたちに効率よくトレーニングしてもらうためのローテションを考えることも、はじめは難しく感じるでしょう。

指導をはじめた頃は、毎回のトレーニングで異なるオーガナイズを無理やり設ける必要は有りません。オーガナイズを作るのが目的となってしまい、何を指導しているかがブレてしまうからです。

対人パスをするのに対極にマーカーを置くシンプルなオーガナイズでも、「時間を設けて1分以内にチームで何本パスが成功するか」「マーカーのどちらか外にコントロールをする」など、トレーニングのパターンを増やすことで、さまざま目的に応じた内容にアレンジすることができます。

・トレーニング後は数分でもいいのでリフレクションの時間を作る

実際に指導を行ったあとは、指導についてリフレクションしましょう。ここで「これは駄目、あれは駄目」とネガティブなコメントは必要ありません。指導未経験の人には、「あなたはこうすれば、もっといい指導ができる」ことをシンプルな言葉で伝えるだけで十分です。

「四角いオーガナイズでトレーニングをやるときは、その辺に立つと子どもたちのプレー全体が見えますよ」「次のトレーニングに移るとき、子どもに水分補給を指せる前にマーカーを集めてきてもらえば、次の準備がスムーズにできますよ」など、教えてもらった人が、次回の指導で活用したいアドバイスを伝えることが大切です。

リフレクションの体制は、メインコーチと1対1でも、指導者全体でもかまいません。当事者がリラックスできる環境で行うことがベストとなります。

・指導者は特別でもなく、誰でもなれるもの

プロフェッショナルを除けば、指導者は誰でもなることができます。はじめは、わからないことが多いかもしれません。しかし、「なにを」「どうやって」やるかを順序立てて行うことで、少しずつ、子どもたちの笑顔が自分の作る環境によって生まれている楽しさに気がつくことでしょう。コーチ不足は簡単には解決できることではありませんが、チームとしてできることはまだあるのではないでしょうか。

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