CL出場よりも浦和レッズ入団を選択したキャスパー・ユンカーが、ノルウェーメディアから裏切り者と批判された理由とは?

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リーグ戦3試合連続ゴール

2021年4月1日にJリーグ浦和レッズへの入団を発表したデンマーク人FWのキャスパー・ユンカー選手(27)は、同年5月5日のルヴァンカップ第5節・柏レイソル戦で初先発・初ゴールを記録し、幸先良いスタートを切ると、5月9日のJ1第13節・ベガルタ仙台戦ではリーグ戦初ゴールを挙げました。さらに、5月16日のJ1第14節・G大阪戦と5月22日のJ1第15節・ヴィッセル神戸戦でもゴールを挙げており、リーグ戦3試合連続ゴール中と絶好調です。


動画:youtube[キャスパー ユンカー(浦和)がリーグ戦デビュー弾!第13節のピックアップゴール]

 

早くも点取り屋としての地位を確立しつつあるキャスパー・ユンカー選手ですが、浦和レッズ入団までに紆余曲折あったことはあまり知られていません。

今回はキャスパー・ユンカー選手のキャリアを振り返り、そして浦和レッズ入団までの経緯について調べてみました。

記事の内容

  • キャスパー・ユンカー選手のキャリア
  • 浦和レッズ入団までの経緯
  • 今後の去就について

それでは順番に見ていきましょう。

キャスパー・ユンカー選手のキャリア

©Photo:unsplash.com[Emilio Garcia]

Photo:unsplash.com[Emilio Garcia]

キャスパー・ユンカー選手は、1994年デンマークに生まれ、2014年にデンマークのラナースFCでプロデビューします。

ラナーズFCには2016年6月まで在籍し、成績は17試合0得点でした。

2016年7月にデンマークのオーフスFCに移籍し、2018年6月までの2年間で61試合に7得点を挙げます。

2018年7月にはデンマークのACホーセンスに移籍しますが、2019年1月にノルウェーのスターベクIFに期限付き移籍となりますが、12試合6得点の活躍を披露し、2020年にノルウェーのFKボデ/グリムトに移籍すると、25試合で27得点を挙げてノルウェーリーグの得点王と最優秀選手になります。

2020年12月には、ノルウェーリーグ得点王が評価され、FIFAの公式サイトの特集で元柏レイソルのオルンガ選手と共に「世界的にあまり知られていない5人のストライカー」に選出されます。


動画:youtube[Kasper Junker all 27 goals in Eliteserien 2020.]

浦和レッズ入団とノルウェーメディアからの非難

©Photo:unsplash.com[Toni Cuenca]

Photo:unsplash.com[Toni Cuenca]

キャスパー・ユンカー選手の活躍もあり、FKボデ/グリムトは2020年にクラブ史上初めてノルウェーリーグ王者になります。

ノルウェーリーグの優勝チームは、CL予選出場権を獲得できるため、FKボデ/グリムトは2021-2022シーズンのCL予選に向けて戦力を維持したいと考えていました。

しかし、ノルウェーリーグ得点王と最優秀選手であるキャスパー・ユンカー選手には、イタリア・セリエA、ロシア、トルコからオファーがあったそうです。ノルウェーリーグの2021-2022シーズンは5月に開幕するのですが、欧州各国リーグは7月まで移籍交渉ができなかったため、3月にはFKボデ/グリムトのプレシーズンキャンプに帯同していたのですが、急転直下で浦和レッズとの交渉が進展し、移籍が成立しました。

この事態に、キャスパー・ユンカー選手は、FKボデ/グリムトだけではなくノルウェーメディアからも「裏切り者」と非難されます。

キャスパー・ユンカー選手は、浦和レッズとの移籍交渉後にオランダのフェイエノールトでメディカルチェックを受けて日本に入国した時には、一連のストレスから開放されて嘔吐が止まらず一睡もできなかったと打ち明けています。


動画:youtube[なぜユンカーはCL出場チームよりもJリーグを選んだのか?]

キャスパー・ユンカー選手のこれから

©Photo:unsplash.com[Travel Nomades]

Photo:unsplash.com[Travel Nomades]

ノルウェーリーグ得点王と最優秀選手を獲得したキャスパー・ユンカー選手には、CL予選の出場権やイタリア・セリエA、ロシア、トルコからオファーがあったにもかかわらず、なぜJ1リーグ浦和レッズへの移籍を決断したのでしょうか?

キャスパー・ユンカー選手は、FKボデ/グリムトと監督には選手として成長させてもらえたと感謝しつつ、ヨーロッパとは違う文化を経験したいこと、Jリーグにはデンマーク人が3人しか在籍したことがないことを理由としています。ちなみに、日本でプレーした数少ないデンマーク人の中には、かつてバルセロナやレアル・マドリードで活躍したミカエル・ラウドルップ氏がヴィッセル神戸でプレーしていました。

近年Jリーグには、南米だけでなく欧州からも多くの選手が移籍するようになりました。キャスパー・ユンカー選手が浦和レッズで素晴らしいキャリアを築けるように応援していきたいと思います。


動画:youtube[新戦力2021 キャスパー・ユンカー – 浦和レッズ]

 

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