ついつい食べたくなってしまうスイーツ、、身体にはこんな影響が
デパートの地下やコンビニのスイーツ、我々の身近には本当に多くの誘惑が潜んでいます。アスリートの方も、ついつい誘惑に負けて甘いスイーツやジュースを買って飲む事があるのではないでしょうか。
しかし、体が資本のアスリートは、チョコレートなどの甘いものをとりすぎてしまうと、コンディションに影響を及ぼします。
ここでは、アスリートがスイーツとうまく付き合う方法を紹介します。
適度にとれば、身体にも美味しいスイーツ
「スポーツ選手に甘いものは厳禁!」、これは昔からスポーツの世界で言われてきました。学校の部活動でも、「甘いものと炭酸飲料は禁止」のようにルールを設けているところもあるといいます。確かに、甘いものをとり過ぎると、体にデメリットなことが起こる可能性があります。
- 急激に血糖値を上げてしまうことで、それを下げようとするインスリンが大量に分泌されるその結果、脳からの命令で身体がまだ空腹であると勘違いをしてしまう
- カロリーの高いものが多く、体脂肪の増加・肥満に直結する
- 糖質を分解するためにビタミンB1が余分に消費され、疲れやすくなる
- 材料によっては糖分とともに、脂質や食品添加物等の大量摂取につながる
これらのデメリットは、アスリートに限らず、一般の人にとっても同じことがいえます。
けれども、思いっきり体を動かした後は、どうしても甘いものが欲しい衝動に駆られることはないでしょうか。
じつは、運動をすると血液中の糖質が減少して、体が甘いものを欲するように、人間の身体ができているからであって、ごく自然なことなのです。
ここで無理に我慢してしまうとストレスとなり、せっかくの努力が逆効果。
一辺倒に禁止してしまうのは考え物です。適度に甘いものを摂取することで、メリットもあることをおさえておきましょう。
- 短時間で手軽にカロリーを摂取できる
- 著しく下がっていた血糖値を正常に戻し、疲労回復を助ける
- 神経物質のセロトニンが作られ、幸福感・満足感が得られる
- アスリートに不可欠な集中力を高めることができる
- アドレナリンの分泌を抑え、リラックス効果が得られる
摂り過ぎなければ、決して「体に毒」ではないことがわかってきました。大事なのは「適度に摂ること」なのです。
食べるなら和菓子がオススメ!
ポイントは、洋菓子ではなくて和菓子であること。例えばドーナツ1個(50g)のカロリーが387 kcal、脂質が20.4gであるのに対して、大福1個(50g)であれば235kcal、脂質は0.5gと、カロリー・脂質ともに半分以下の数値です。(食品の数値は、新しい食生活を考える会著『新ビジュアル食品成分表』大修館書店を参照)
また、洋菓子にはクリームや小麦粉などが大量に使われていることが多く、前項で挙げた脂質や食品添加物までも摂取してしまいがちです。
その点、和菓子は材料として小豆やきなこ、ごまなどは、血糖値をゆるやかに上昇させる効果があり、さらにアスリートに不足しがちなミネラルも豊富に含まれています。
それでも「甘食」はあくまでご褒美。アスリートは「間食」を大切にしよう

スイーツにいくらリラックス効果があるからといって、3食の間に食べる「甘食(かんしょく)」にしては本末転倒。
体にとっては、砂糖以外の栄養素が皆無の「エンプティーカロリー」なので、栄養バランスの改善にはつながりません。
筋肉を作るタンパク質は、つねにアミノ酸に分解されます。
空腹を感じる間は、足りないエネルギーをサポートするために、体脂肪と筋肉の分解が合成を上回っており、アミノ酸の一部はエネルギーとして消費されてしまいます。体を酷使しているアスリートは、アミノ酸やタンパク質などをしっかり補うことが大切なのです。
適切なスイーツのとり方を意識しながら、大切にいただきましょう。
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