日本サッカーの未来を託されていた男
15歳からプロとしてプレーし、Jリーグのみならず、セリエAでの日本人最年少出場記録や最年少ゴール記録を打ち立てるなど、将来の活躍を大いに期待されていた森本貴幸選手。
しかし森本貴幸選手のサッカー人生は怪我に泣かされてしまいます。日本サッカーの未来を託された森本選手もいつの間にか32歳になりました。
森本貴幸の今までのサッカー人生
2004年森本貴幸選手は、東京ヴェルディで当時のJリーグ史上最年少の15歳10ヶ月6日で公式戦に出場しました。第8節のジェフ市原戦に途中出場するとゴールを決め、15歳11か月28日という当時のJ1最年少得点保持者になります。その後もゴールを決めるなど、チームに大きく貢献し、Jリーグ最優秀新人賞も受賞しました。
動画=YouTube:15歳の森本 貴幸がJリーグ初ゴール!【あの年の今日】
2006年にセリエAのカターニアへレンタル移籍します。しばらくはユースチームでプレーしていましたが、そこでゴールを量産するなど大きな活躍を見せました。するとその活躍が認められ、12月にトップチームにベンチ入りを果たすようになります。
2007年1月のアタランタ戦で途中出場すると、初ゴールを記録。18歳8か月21日として、この試合でセリエAの日本人最年少ゴール記録&最年少出場記録を同時に達成しました。今後に期待された森本貴幸選手でしたが、3月に左膝前十字靭帯断裂の大怪我を負ってしまい、残りのシーズンのプレーが不可能となります。
2008年にはカターニアとの契約延長を発表。ローマ戦で初の2ゴールを記録してMOMにも選出。さらにこの節のベストイレブンにも選ばれました。
動画=YouTube:森本 ローマVSカターニャ 2008.05.18
その後もセリエAのユヴェントスからゴールを奪うなど、日本人として大きな活躍を見せます。森本貴幸選手にとって2009年は飛躍の年となりました。カターニアでの活躍が認められ、2009年10月のキリンチャレンジカップ・スコットランド戦で代表デビュー。続くトーゴ戦では代表初ゴールも決めました。しかしその後はスランプに陥り、カターニアでも4ヶ月得点を挙げられず。徐々に出場機会を失います。
2010年に行われたW杯ではメンバーに選出されるものの、出場することはありませんでした。
2011年に出場機会を求めてノヴァーラ・カルチョへ移籍。しかしなかなかコンディションが上がらず、11月には右膝半月板損傷によりチームを離脱します。出場機会にも恵まれずチームは2部へ降格してしまいました。
その後は2013年にアル・ナスルSC(UAE)に移籍して、デビュー戦で1ゴール3アシストを記録。鮮烈なデビューを果たしますが、継続的に結果を残すことができずに、同年8月にジェフ市原に移籍して日本サッカーに復帰します。その後は川崎フロンターレ、アビスパ福岡などでプレーし、2020年まで日本でプレーを続けていました。
森本貴幸の現在
森本貴幸選手は現在32歳。再度、サッカーの本場である欧州への挑戦を決めました。所属しているアビスパ福岡は2020年10月13日、森本選手がのギリシャ3部リーグのコザニFC (AEP Kozanis FC、ΑΕΠ Κοζάνης)に移籍することを発表したのです。
同クラブは公式サイト上で「信じられない契約」「日本のゴールマシーン」と称して森本選手を歓迎しています。最後は海外でプレーしたいと懇願していた森本選手。異国の地から「森本ゴール」のニュースが届くことを願っています!!
動画=YouTube:森本貴幸 18歳からの伝説 限界を突破してた頃の圧巻ゴール集!セリエA サッカー日本代表【和製・ロナウド】Takayuki Morimoto Goals
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