今やスポーツ視聴はリアルとテレビだけのものではありません。インターネットにより、いつでも気軽にスポーツを観ることができるようになりました。
便利になったことは、スポーツ競技者にとっても、トップ選手のプレーを勉強する機会が増えるので願ったり叶ったり。
しかし、便利になる一方で、ある「障害」が生まれています。
主要から多様へ。スポーツ視聴の「スナック化」
まだインターネットやスマートフォンが普及していなかった時代、スポーツを観るにはスタジアムへ足を運ぶか、テレビ視聴が一般的でした。そのため情報を提供する側としても、スタジアム観戦であれば、いかに早く中継をするか、テレビであれば、いかに盛り上げる仕組みをつくるかに、考えが集中していました。

そんな時代がインターネットによって一転します。テレビを観ながら、番組で取り上げられている情報をインターネットで検索する。スタジアムで試合を観ながら、SNSで発信する。
24時間、世界と繋がれる世の中になったことで、スポーツは「ながら視聴」になってきています。アメリカではこれを、「Snack視聴」と表現して、スポーツビジネスのキーファクターに取り上げています。スナックは「軽食をとる」という意味で、転じて「つまみながら視聴する」というニュアンスです。
さらに、試合のクライマックスシーンだけを切り取り、まとめたダイジェストも、Snack視聴の要素を含んでいます。サッカーであれば、90分の試合を2分にまとめてしまえば、同じ時間で45試合分も楽しむことができます。
このように、スポーツ視聴は何かをしながら楽しむコンテンツとなりつつあります。一方で、気軽に楽しめるSnack視聴は、プレー向上の妨げになる可能性もあります。
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