セビージャの育成から学ぶ
スペインの育成上手なクラブといえばセビージャです。
イバン・ラキティッチ、ダニエウ・アウベスなどバルセロナに移籍した選手や、セルヒオ・ラモス、ヘスス・ナバスなどの選手も輩出しています。トップチームはラ・リーガで2強とアトレティコの次点に位置するチームで世界でも屈指の強さを誇るチームです。
Bチームも2部に昇格する実力を見せています。
その育成術は、独特のノウハウが詰まっています。
今回はセビージャの育成術について紹介していきます。
スカウト
セビージャは育成において、このスカウティングによる優れた才能を見つけ出すことを最重視しています。
スペインの2強などの他クラブがスペイン全土がスカウティングエリアである一方でセビージャのスカウティングエリアはセビージャ、コルドバ、カディス、ウエルバ、マラガの地元に絞っています。
セビージャが絶大な影響力を持つアンダルシア地方に絞ることで、これらのクラブの中で最高に輝いている選手を引き抜くことができます。スターになっていない原石を見つけるトップチームとは真逆のスカウティングシステムを取っています。
取った選手を試しながら、どんどん入れ替えていき、優秀な選手を選りすぐります。こうして残った選手は、タレントとリーダーシップを持っている選手です。
練習
セビージャの練習は数年前から変わっていません。
45分間でドリブル、パス、シュート、トラップのスキルを磨きます。
その後の一時間でチームの中での個の活かし方、戦術を学びます。
カテゴリー間で基本的な違いはありません。インテンシティと難易度だけがカテゴリー間の違いです。
ただ、練習メニューに関しては監督が公式戦のスケジュールに合わせて自由に決めることが許されています。
育成システム
育成年代で統一されたプレースタイルやシステムはありません。
監督が一年交代というルールになっており、下部組織統括部門とSDが監督をチェックしています。
そして、チーム別、選手別の指導が行われるようになっています。
常にチェックされていることで、育成の質が担保されています。
まとめ
今回はセビージャの育成システムについて紹介しました。通常の育成システムとは逆の方針をとることで、結果を出してきたセビージャ。これからセビージャ出身の選手に注目し、スターになっていくことを期待しましょう。
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