世界中から称賛されるアヤックスの育成論とは?

photo:Ultras Avanti

2019年チャンピオンズリーグでドイツ王者バイエルンに破り、スペイン王者レアル・マドリード、イタリア王者ユヴェントスでさえも止めることができなかった。オランダの名門・アヤックスは世界中に衝撃を与え、若手中心のチームは世界中から称賛されました。

アヤックスといえばどのチームよりも「若手の育成」に力を入れています。大躍進を見せたチャンピオンズリーグでも、フレンキー・デ・ヨング選手(現バルセロナ)、マタイス・デ・リフト選手(現ユヴェントス)、ドニー・ファン・デ・ベーク選手など、多くのアヤックスアカデミー出身の選手が活躍をみせました。

毎年有望な若手をビッグクラブに引き抜かれるものの、次々と才能豊かな若手を輩出し続けるアヤックス。今回はアヤックスは一体どんな育成方針をとっているのかについてご紹介していきます。

 

アヤックスの育成方針とは

アヤックスは若手の選手を中心にチームを作っていく方針を古くから続けています。現代サッカーの移籍市場は多額な金額で動いており、そんな中でアヤックスの育成理念は世界中から称賛されているクラブです。

以前のアヤックスは有望な若手選手を次々とビッグクラブに引き抜かれ、なかなかチームの安定感を見出せず、国内でも結果を残すことが難しい状況でした。

そこで考え方を一変させ、チャンピオンズリーグで優勝した1995年の成功を振り返り、若手有望選手の中に経験豊富な選手を組み合わせることで、チーム全体のレベルの底上げに成功。

国内でも欧州でも結果を出せるようになり、今後さらに注目が集まるクラブです。

 

アヤックスの育成方法とは?

1日2回のトレーニング

アヤックスでは、12歳以上のトレーニングは午前と午後に分け、それぞれ目的を変えて行っています。

午前中は個人のパフォーマンスを上げるためのトレーニング。ポジション別に分かれて行い、生物学的年齢に合わせた負荷をかけ、弱点をなくし長所をさらに伸ばしていく方法をとっています。

午後にはアヤックスのプレーモデル・戦術的なトレーニングを行い、その中で個を伸ばす。アカデミーからアヤックスのサッカーを理解させることで、トップチームでもスムーズにプレーできることを目的としています。

 

生物学的年齢を考えた育成

アヤックスはチーム事情で育成していくのではなく、自分の生物学的年齢に合わせたカテゴリーでプレーさせることを重視しています。

例えば、当時アカデミーに所属していたユスティン・クライファート選手(現ローマ)とマタイス・デ・リフト選手(現ユヴェントス)は同年代でしたが、身長や体格が全く違いました。15歳だった2人の生物学的年齢はユスティン・クライファート選手が15.6歳、マタイス・デ・リフト選手が17.3歳。そのためそれぞれの生物学的年齢に合わせたU-16とU-17のカテゴリーでプレーしていました。

生物学的年齢は両親の身長や最近の身長の伸び率なと、総合的判断で決められるそうです。

 

オランダサッカーの常識を覆したアヤックス

オランダサッカーといえば、トータルフットボールと言われ「11人で戦う」ことが原則としてあります。しかし、アヤックスの育成方針は個にフォーカスを当てたもので、当時は反発もありました。

しかし近年ではアヤックスのサッカーが結果を出してきたこともあり、認められつつあるアヤックスフットボール。これはアヤックスだけでなく、オランダサッカー全体の底上げに繋がり、オランダ代表の復活にも繋がります。

当時強豪国だったオランダ代表が、再び復活する日もそう遠くないのかもしれません。

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