イタリアのカルチョを日本へ。日本サッカーの常識を覆すACミラン千葉の取り組みと野望

コロナウイルスの影響もあり、スポンサーの減少や資金の調達ができず破産してしまうチームがプロ・アマ合わせて世界各国で相次ぎました。そんな中、今日本サッカーで唯一無二の取り組みを行おうとしているチームが千葉にあるのはご存知でしょうか?

取り組みを行なっているのは、経営者・柏原英輝さんとテクニカルディレクター・長内秀樹さん。明らかに異彩を放っている二人は、佐倉市に350人のスクール生を抱え、今年度新たに八千代市にトップチームとユースチームの設立を発表しました。

不況の中、彼らはなぜチームの拡大に成功したのか。ACミラン千葉が目指す新たなチーム経営の形とその野望をサカレコ編集長・井手がインタビューを行いました。


サッカークラブを通じた新しいビジネスモデル

—— まずは八千代に新チーム設立おめでとうございます。

柏原 長内 ありがとうございます

—— 改めて、ACミランアカデミー千葉の運営以外に、他にどのような事業をされているかをサカレコユーザーへご説明いただいてもよろしいでしょうか。

柏原 接骨院、エステ、語学、体操教室、ドローンの運営、飲食店、プログラミング教室、BRAST(建設業)などをやっています。

——幅広く手がけられているんですね。では、経営者として、日々心がけていることはありますか?

柏原 サッカークラブを通じて新しいビジネスモデルを作っていくことです。今までの概念を覆し、新しいモデルを作っていくことを今一番心掛けています。

今日決まったことですが、クラブが銀行と提携しました。これでクラブの中でファイナンスが利用できるようになります。例えば、留学でお金が払えない人のために、ローンを組んであげるといった仕組みが可能になるので、商品をファイナンス付きで売っていくことが可能になります。このように、どのチームも行っていないような仕組み自体を変えていくことが重要です。

——今現在実施されている事業の魅力はなんですか?

柏原 クラブの価値を上げることができるのが魅力ですね。街クラブで(ミランという看板があるが)できるっていう魅力。サッカーだけではなくて、新しい技術を取り入れていきながら、大きくしていけるのが魅力です。

——経営者として、どのような方を雇用したいですか?

柏原 誰かのために何かをできる人ですかね。チーム(会社)のために何かできる人。

—— ACミランアカデミーを経営するきっかけは?

柏原 きっかけは、なんだったかな(笑)

長内 毎年2月頃にミランアカデミーで子供向けにクリニックをやっていて(当時ミランは別会社と提携していた)、そのイベントのスポンサーをBRASTにお願いしていました。スポンサーと、ドローンで撮影なども行っていました。で、前オーナーが引き継ぎ先を探しており、BRASTに引き継いだという形ですね。

柏原 だから、初めはやりたくてやったわけでは無いよね(笑)

——現在はユースがU-13〜U-18、トップチームと女子チーム、アンプティサッカーなど様々なチームを設立されていますが、なぜ今回八千代に新たにチームを設立することを決めたのでしょうか?

柏原 ビジネス路線で、拡大を求めていました。今佐倉市でやっているように、色んな地域の新しいマーケットを開拓したかったんです。3年計画で最低10チーム規模にしていきたいと考えていて、今現在佐倉市に350人、八千代にも同じ規模で作っていく予定です。そこで、スポンサーを獲得していき、ビジネスを広げて行くのがこれからのアプローチですね。

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