サッカー、誰が為

プロフェッショナルを目指すために、日夜努力をしている選手たちはたくさんいる。日々のコンディション調整、試合でのパフォーマンス、伸ばすところ直すところ……。一日の練習は二時間ほどだが、頭は24時間サッカーのために回っている。

実力と運で勝ち取ったプロの道も、次には大きな篩が待ち構えている。今年、Jリーグの門を叩いた選手は180名を超える。裏を返せば、それと同じ人数の選手が退団、移籍を行っている。一年、二年とキャリアを詰める選手はほんの一握りだ。

では問いたい。子どもからボールを蹴りはじめ、今もその道を歩んでいる選手へ、「あなたは誰のためにサッカーをしているのか」。即答できる人はいただろうか。それとも言葉に詰まってしまっただろうか。

サッカーはスポーツであり楽しむもの。そのポジションは揺るがない。そこから競技性が加わり、経済が動いてプロフェッショナルスポーツとしてのサッカーがある。何が言いたいのか。プロフェッショナルを目指すに置いて、「誰が為」がなければ、自分、周りの人間を幸せにする「軸」が作れない、ということだ。

金にせよ、人にせよ、それは誰かが誰かを思うことで生まれ、繋がる。サッカーとて同じ。サポーターのために、家族のために、子どものために……。誰かのために何かを思いプレーをするからこそ、社会のなかにあるサッカーの価値が想像される。

そう考えると、「育成スポーツにお金は絡めてはいけない」の違和感に、「サッカーを続けて何の意味があるの」といった疑問に、各々の答えを見いだせるはずだ。

今は答えることができなくても構わない。ただ、考え続けてほしい。

サッカーは誰が為、と。

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