トレーニング中に流れを止めることは悪くない。「止める」大切さ

トレーニングをオーガナイズするとき、指導者はできる限りセッションをスムーズに行えるよう工夫をする。

次のトレーニングに移るために、あらかじめ用具をセットしたり、同じ場所でマーカーやコーンを少し移動するだけで、次のオーガナイズが完成できるようにするなど、工夫をこらす。

指導でもそうだ。フリーズを極力避けて、シンクロでコーチングを行う。選手の心拍が落ちないように、ローテーションを設定する。

試合のためのトレーニングであるからこそ、指導者は流れを意識する。それは間違ってはいないし、むしろ常に意識し続けなければならない。

ただ、流れを意識し過ぎると、トレーニングも目的を見失うことがある。

より効果的な方法があると思ったときは、トレーニングを中断することも必要

紙に書いたトレーニング内容をいざピッチで行うと、さまざまなギャップが生まれる。スペースの生まれ方、選手の理解度パフォーマンスレベル、現象の発生状況など、さまざまだ。指導者はそこで頭を回転させる、「どうすれば、選手にもっと刺激を与えることができるだろうか」。

指導者にあるアイディアが浮かんだとする。ただこのアイディアを実行するには、一度トレーニングを中断して、オーガナイズを変えて、選手に説明し直さないと行けない。さらにいえばジャストアイディアなので、うまく再現できるか保証はない。

アイディアが浮かんだら、ぜひ再現してほしい。成功したら選手にとってより適したトレーニングとなるからだ。もしうまくいかなくても、次回につながるエビデンスが得て、改善すれば良い。

トレーニングを中断して、選手を集める。選手は不思議な顔をしながら自分のところに来るかもしれない。流れは止まってしまった。それでも、彼らに向かって浮かんだアイディアを説明してパフォーマンスをしてもらう。はじめはぎこちないかもしれない。それでも大丈夫。続けることできっと回るようになるはずだ。

質の高いトレーニングとは、選手がとめどなく動き回るオーガナイズばかりとは限らない。彼らが要求された課題をうまく咀嚼できないトレーニングもある。それでも、指導者に明確な目的があり、選手に変化が見られれば、トレーニングを続けるべきだ。

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