まずはボールを蹴る喜びから……。地域クラブが苦戦する子どもの「選手化」について

小学校低学年の子どもを担当する指導者の中には、「子どもたちのサッカーレベルに差がありすぎて、どう教えればいいかわからない」と、悩んでいる方も多いはず。

特にレベルの違いといっても、技術の部分ではなく、子どもの動機や目的といったメンタルに比重があるようだ。

技術や戦術の前に、子どもはサッカーをやりたくてグラウンドに来ている段階ではない

セレクションを行い、クラブが求める基準を満たした子どもだけに指導するならば、この問題はあまり起こらないだろう。そもそもサッカーが好きで、上手くなりたいという動機を持っている時点で、その子どもは立派な選手といえるからだ。

地域に根ざした、いわゆる「サッカー少年団」は、セレクションを設けずつねに門戸を開放している。サッカーをやりたくて入団した子どももいるが、人によっては「兄がやっているから」「何か運動をさせたくて」など、子どもより保護者の意向で入る場合も少なくない。また、少子化の影響でクラブとしても、一人でも多くの子どもに入団してほしいのも事実だ。

そして、現場に立つ指導者の顔に苦悩の色がにじむ。

「この子は基礎ができてサッカーが好き。でもあの子はまだサッカー自体に興味を持っていない。どうやって一緒にトレーニングさせようか……」。なかなか途方にくれる難題だ。サッカーを扱うメディア、特にインターネットサイトでは、こうした現場レベルで起こる問題に寄り添う記事が出始めている。

しかし、各クラブによってそうした状況になった経緯が異なるので、外部の情報がそのまま適応できるかといえば難しい。そこで、ここでは子どもが動機を持ってサッカーを行う「選手」になるまでのアプローチ例を紹介したい。

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