日本サッカー協会が人工芝を推奨している影響もあり、日本各地ではクレーから人工芝化されたグラウンドが増えてきました。
一方、2020年5月26日に『footballista』に掲載された「かつての人工芝ブームから一転、天然芝の香りが戻ったオランダかつての人工芝ブームから一転、天然芝の香りが戻ったオランダ」では、一旦人工芝化に拍車がかかったものの反対運動が起こり、天然芝への回帰が起こっているといいます。
“天然”を扱っているので、天然芝のコストがかかることは容易に想像できますが、一体それぞれ何が違うのかをクラブ、指導者、選手の立場に分けてご紹介してきます。
(クラブ)天然芝は人工芝に比べて施工費は0.5倍、維持費は1,000万倍!
クラブにとって施設のコストは、運営をしていく上で欠かせない要素です。人工芝の施工をしている「マルソル株式会社」のサイトには、天然芝と人工芝の比較が紹介されています。
同サイトによると施工については、天然芝の最低価格が約4,000万円に対して、人工芝が約7,000万円と、初期投資は人工芝の方が高くつきます。
年間維持管理費ではどうでしょう。天然芝の最低価格が1,000万円に対して、人工芝が0円となっています。かなりの差になっています(サイト内にはこの比較の下段にも年間維持管理費の項目がありますが、当記事は上段の項目で比較しています)。
上記の数字だけでも、施工の3,000万の差は、3年目から天然芝の年間維持管理費によって逆転します。さらに天然芝の維持には、水やりや芝種の散布、それに携わる人件費がかかりますので、3年を待たずして人工芝との差は逆転するでしょう。
クラブ側としては、ランニングコストをできる限り抑えたいでしょうから、人工芝の採用は魅力的に映るに違いありません。
※その他、詳細な比較を知りたい方は「マルソル株式会社」のサイトをご覧ください。
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