すべてを100%で。タイリーグに向けたトレーニングinカンボジア(3)

僕は高校卒業後、南米、アジアと渡り歩いてきました。サッカーが好きだから続けてきて、自分を必要としてくれるとこであれば、国や地域は関係ありません。2019年は僕にとって挑戦の年にしたいと思っています。キャリアと年齢を考えたとき、アジアの中でも近年レベルが上ってきているタイリーグのトライアウトを受けることを決意しました。トライアウトでは全ての選手に均等な時間が与えられるわけではありません。時にはたった10分で自分をアピールしなければなりません。さらに外国籍選手として求められているものは技術でも性格でもなく、結果だけ。

与えられた時間で「仕事」を達成するために、常に準備をすることが必要です。僕はカンボジアの友人たちと、結果を出すための走り込みやボールコントロールで汗を流し、コンディションアップを図っています。僕の挑戦している姿が日本でサッカーを頑張っている子どもたちにとって、少しでも刺激になってくれると嬉しいです!

“全力蹴球”で挑んだトライアウト。気持ちは次のチャレンジへ

新年早々、僕はタイでトライアルを行いました。到着した当日にはヨーヨーテスト(シャトルランのようなもの)が行われました。翌日には試合形式によるテストが行われました。僕はその試合で1得点をあげ、守備でも体を張って幾度とボールを奪取後、ゴール前に走り込むプレーを繰り返しアピールしました。

しかし、結果は落選となりました。もっと得点をあげるチャンスはありました。もし、全てのチャンスを決めていたら結果は違ったかもしれません。ただ、結果が全てです。どんなに良いプレーをしたとしても評価するのは自分ではないし、眼の前に突きつけられたものが全てです。

・次に繋げるためには、すべてを出し切って生まれた感情を大切にする

20代前半のとき、僕は他人に勝つこと第一として、そして自分が勝負に負けた時は、自分の非を認めることができませんでした。今も勝つためにやっていることは変わらないですし、負けたくないという気持ちは変わりません。

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ただ、結果が出た時、勝負を終えたときに以前とは違った感情が湧きます。それは相手をリスペクトすること。さらに勝負に負けたときでも、全力でやり切ることによって、気持ちは次のチャレンジに向けてスタートしています。頭の中では自分に何が足りなかったのか、これからさらにどんなことをするべきなのか、そう考えています。

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ABOUTこの記事をかいた人

渡邉卓矢(わたなべ たくや)千葉県出身。18歳でアルゼンチンへ留学。2009年のクラブW杯に出場したアルゼンチン1部エストゥディアンテス・デ・ラ・プラタのレゼルバ(3軍相当)に所属した。その後は日本の社会人リーグを経て、カンボジアリーグなどアジア諸国でプレー。2019年は自身最後の挑戦としてタイのトップリーグを目指す。選手として活動する傍ら、自身の経験をもとに、各国で社会貢献活動にも挑戦している。 https://imtkywtnb.tumblr.com/